AV業界の全体像
AV業界の全体像
AVの歴史
はじめにAVの歴史をご紹介させてください。AVは、恐らく皆さんが思っているよりも長い歴史があります。
日本で初めてAVが発売されたのは1981年、今年で39年目になります。
当時は現在のように手軽に誰もが購入・視聴できるものではありませんでした。また、暴力的なイメージが強く、AV業界に対して「危険」「怖い」一面があると思われてしまい、出演してくれる女優さんの獲得には苦労したそうです。その後、業界は少しづつイメージ改善への努力を続け、エンターテイメント性が強くなってきたのが90年代後半です。
ちなみに、AV女優と呼ばれるようになったのは1984年頃。人気のあった「美少女」の要素を拡大していったことで「美少女が本番行為をする」というイメージが起爆剤になり、「疑似本番」という言葉とともにアダルトビデオで演技をする人、いわゆるAV女優という言葉が生まれ、現在では定着しています。
業界へのネガティブなイメージは現在でも少なくありません。実際に出演の強制や、違法作品の販売など不正を行う業者があるのも残念ながら事実です。しかし、出演するAV女優に対してはもちろん、撮影スタッフやすべての関係者が健全な業界を目指し日々努力していることもまた事実です。
これからAV女優を目指す方は、実際にどのような仕組みでAV業界が成り立っているのかを知ることが一番の理解に繋がると思います。
作品販売までの流れ
それでは次に、応募から販売までの大まかな流れを説明します。
下の図を見てください。
応募から面接
まずはじめにプロダクションのAV女優募集に応募します。みなさんがこのサイトに辿り着いたようにパソコンやスマホでプロダクションを検索し、気になるプロダクションの募集要項などをチェックしてみてください。
応募後は一般的なお仕事と同じように、プロダクションとのやり取りを経て面接が行われます。
お仕事内容や報酬、条件などを話し合い、双方が合意・契約することで晴れてプロダクション所属になります。(※1)その後は、お仕事をする上で必要なプロフィール(宣材)写真撮影が行われ、各メーカーや媒体への営業がはじまります。営業はいわゆるオーディションだと思っていただくとわかりやすいと思います。
(※1)面接へ行っても必ず所属しなくてはならないわけではありません。もちろんお話を聞くだけでもOKです。
お仕事が決まるまで
営業後、「この女優さんを撮りたい」と思っていただけたメーカーからプロダクションへオファーの連絡がきます。このとき、メーカーに専属で出演が可能な場合には出演本数とギャラが合わせて提示されます。
女優さんは担当マネージャーからその連絡を受けたら日程やギャラを確認してオファーを受諾することでお仕事が決まります。(※2)
(※2)もちろんお仕事を断ることもできます。
撮影
お仕事が決まるとメーカーは、台本を用意しプロデューサーや監督との打合せ、出演する男優さん、ヘアメイク、カメラマンなどスタッフの手配、現場や小道具の用意など撮影に必要な段取りを進めます。あとはあらかじめ用意された台本を元に女優さんの撮影を行って女優さんのお仕事は終了(※3)です。
(※3)女優さんのギャラは撮影終了後に支払われます。
審査を経て販売
撮影終了後はメーカーは販売に向けて編集を含めたさまざまな作業を行い「IPPA」へ審査に出します。ここで問題がなければ販売となり、ユーザーへ届きます。
以上が作品販売までの流れです。一つの作品を販売するまでにたくさんの人が関わり作り上げられていることがわかりますね。
さて、文章中に出てきた「IPPA」とは何か、気になりますよね。説明しましょう。
- IPPA(特定非営利活動法人知的財産振興協会)とは
- JPG(一般社団法人日本プロダクション協会)とは
上記以外にも、業界を健全化や、AV女優の人権を守るための団体があります。
- AVANとは
- AV人権倫理機構とは
どうでしたか?AV業界の全体像をわかっていただけたでしょうか。
これからAV女優を目指す方にとって少しでも参考になれば幸いです。